2月 08 2012
ネオラインとJトラストとフジサワ!?
少し前の話になりますが、1月31日付けのネオラインホールディングスのHPに同社の「グループ再編に関するお知らせ」がリリースされていました。
【参考】ネオラインホールディングス→グループ再編に関するお知らせ
この内容を一言で申しますと、
「グループ会社の切捨て」
という事になります。
ちなみに、この切り捨てられた会社の社員と先日、電話でお話する機会がありました。
このグループ再編は、社員にとっても、まさに「寝耳に水」だったそうで、自分たちもHPを見て知ったそうです。
また、その社員によりますと、「全く訳がわからない」「切り捨てられた」「どこに会社が譲渡されたのか分からない」等の悲痛の叫びをあげていました。ひどい話ですね。
このネオラインホールディングスですが、巷では「ネオライングループ」などと呼ばれています。
ところで、この「ネオライングループ」というのは、一体、どういう「グループ」なのでしょうか。
私なりに(金融事業を中心に)調べてみましたのでご紹介いたします。
【特徴】ネオライングループの特徴をまとめると、下記の3つになります。
①業績の悪化した貸金業者を安い値段で買い取り、グループ会社にします。
②過払い金は、すずめの涙のお金しか返しません。(返還割合→約5%前後)
③債務が残った場合は、全額を回収します。
もう少しネオライングループの事を説明しますと、「業績の悪化した貸金業者」というのは、普通ならば買い取りません。
しかし、ネオライングループは買うのです。元々「業績の悪化した貸金業者」は、多額の過払い金が支払えないために業績が悪化したと考えられるので、「業績の悪化した貸金業者」を買い取っても、普通に考えれば、「過払い金をきちんと返金しないといけない」ので買い取ったとしても赤字になるため誰も買い取らないのです。
ところが、ネオライングループは、「過払い金を返さなければ良い」と考えたのです。
また、「業績の悪化した貸金業者」にも、わずかながらも「貸付金」があります。その「貸付金」をきっちりと回収して、過払い金を返さなければ、「業績の悪化した貸金業者」を買い取っても自分の会社の利益になります。
そして「ネオライングループ」は、ここ数年でたくさんの「業績の悪化した貸金業者」を買い取って「グループ」と呼ばれるほどになったのです。
当然、このネオライングループのやり方に、債務整理をまじめに取り組んでいる専門家から不満の声がつのります。
そして、今回のグループ再編(=会社の切捨て)の理由のひとつに、不満の声が頂点に達する前にその不満の声をかわすためではないかと私は考えます。
(あとは知らんよ!! うちは関係ないから!!)
さて、「ネオライングループ」を理解するためには、次の3つのキーワードを押さえておく必要があります。
【キーワード】
①「ネオラインホールディングス」
②「Jトラストグループ」
③「藤澤信義(ふじさわ のぶよし)」
以上の3つです。
①「ネオラインホールディングス」について
ネオラインホールディングス株式会社の代表取締役社長は、藤澤信義さんという方です。
ネオラインホールディングス株式会社は、2009年7月に「サンライフ株式会社」から会社の名前を変更して今の会社名になりました。
沿革については、会社のHPに記載がありますが、ウィキペディアの方が分かりやすいです。
【参考】会社の沿革
そして、業績の悪化した貸金業者をグループ会社の「ネオラインキャピタル株式会社」が中心になって買い漁っていました。
あの悪名高い「SFコーポレーション(旧:三和ファイナンス株式会社)」も2008年9月にネオラインキャピタル株式会社の子会社になりました。
ちなみに今回の再編で切り捨てられた会社の一部を下記に紹介します。
現在の会社名
|
昔の会社名・買収年月日 |
クロスシード株式会社
※今回のグループ再編に伴い会社名変更 |
ネオラインキャピタル株式会社
(元:株式会社ライブドアクレジット) |
株式会社ヴァラモス | トライト株式会社 2009年9月
(元:アイフルの子会社) |
アペンタクル株式会社 | 株式会社ワイド 2009年9月
(元:アイフルの子会社) |
株式会社クラヴィス | 株式会社タンポート 2009年4月
(元:プロミスの子会社) |
株式会社フロックスカード | 株式会社セシールクレジットサービス
2009年3月 |
今回の再編によって、ネオラインホールディングスの金融事業のグループ会社は、NISグループ株式会社(旧:株式会社ニッシン)だけになったと思われます。
NISグループ株式会社とネオラインホールディングスの関係については、下記をご参照ください。
【参考】NISグループ株式会社のHP
【参考】主要株主である筆頭株主及びその他の関係会社の異動に関するお知らせ
また、2010年8月 に藤澤信義さんがNISグループ株式会社の取締役に就任しておりました。
次に「Jトラストグループ」について説明いたします。
②「Jトラストグループ」について
Jトラストグループとは、Jトラスト株式会社が中心になって統括しているグループの事をいいます。
ちなみにJトラスト株式会社代表取締役社長の藤澤信義さんです。
また、藤澤信義さんが出てきましたね。
Jトラスト株式会社は、2009年7月に「株式会社イッコー」から会社の名前を変更して今の会社名になりました。
沿革については、会社のHPに記載がありますが、ウィキペディアの方が分かりやすいです。
【参考】会社の沿革
【参考】Jトラスト株式会社のwiki
あれ?・・・このパターン・・・どこかで見たような?? と思われた方
そうです。
このパターンは、ネオラインホールディングス株式会社と同じなのです。
ちなみにJトラストグループの一部は、下記の通りになります。
現在の会社名 | 昔の会社名・買収年月日 |
株式会社ロプロに吸収合併して解散
(Jトラストフィナンシャルサービス株式会社) |
株式会社ステーションファイナンス
2009年7月 |
株式会社ロプロ | 株式会社日栄 2010年9月 |
KCカード株式会社 | 楽天KC株式会社 2011年8月 |
Jトラストグループは、会社のHPが分かりやすいです。
【参考】Jトラストグループを知ろう!
また、最近のJトラストグループの大きな動きに、「武富士」のスポンサーになった事があげられます。
【参考】更生会社株式会社武富士の再建支援に係るスポンサー契約締結に関するお知らせ
武富士も今後、債務整理がやりにくくなりそうです。
ところで、ここまで見てきてお気づきでしょうが、このネオラインホールディングスとJトラストグループの2つを繋ぐものはいったい何でしょうか。
それが、次に説明する藤澤信義さんになるのです。
③藤澤信義さんについて
藤澤信義さんは、1970年1月17日生の東大医学部卒という経歴の経営者です。
私より3つ年上です。意外に若い経営者ですね。
藤澤信義さんついては、ウィキペディアに記載があります。
【参考】藤澤信義さんのwiki
私が特に興味をひかれたのが、Jトラストグループが武富士のスポンサーになるにあたり、藤澤信義さん個人から70億円もの大金を借入している事です。
【参照】藤澤信義氏(当社筆頭株主及び代表取締役社長)からの多額な借入に関するお知らせ
こんなにお金を持っているのなら、ネオライングループの過払い金をちゃんと返してくれても良いじゃないか、と思うのは私だけではないはずでしょう。
で、結局、ネオライングループとは、何でしょうか。
ずばり、「ネオライングループ≒藤澤信義さん」ではないでしょうか。(かなり強引か!?)
最後に、ネオライングループをシンプルに表にまとめてみましたのでご覧下さい。
ネオライングループ(≒藤澤信義さん) |
ネオラインホールディングス株式会社(NISグループ株式会社) |
Jトラストグループ≒Jトラスト株式会社(株式会社ロプロ) (KCカード株式会社) (株式会社武富士) |
もっと、ネオライングループを詳しく知りたいという方は、下記もご覧下さいませ。
【参考】解剖ネオラインG ~その軌跡と戦略~ シリーズ全10巻
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